- DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
IPv4ネットワークにおいて通信用の基本的な設定を自動的に行うためのプロトコルです。 RFC2131によって定義されています。
一般にIPv4での通信を行う際には、個々のホストに最低でも自身のIPv4アドレス、 サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのアドレスを設定する必要があります。 ただ、このような設定をすべて手動で行おうとすると、 ホストの台数が増えるに従って手間が増えますし、間違いも起こりやすくなります。 これに対し、DHCPを利用すると、個々のホストはDHCPサーバに問い合わせをすることで、 各種設定に必要な情報を入手して、自動的に設定を行えるようになります。
- DHCP-PD(Dynamic Host Configuration Protocol - Prefix Delegation)
ホストまたはルータにプレフィックスのみを払い出し方式のことを言います。
- DNS(Domain Name System)
人間が覚えやすいように「nic.ad.jp」といった文字列からなるドメイン名を利用し、 「IPアドレス」を変換するものになります。 このドメイン名とIPアドレスを対応づける仕組みを DNS(Domain Name System)と言い、 「インターネットの住所録」にあたります。
- Ethernet(イーサネット)
CSMA/CD (Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式に従った信号の送受を行う方式です。
- IP (Internet Protocol)
インターネットの標準的な通信プロトコルで、IP パケットのルート決定等を行うものです。IP バージョン4 とIP バージョン6 が存在しますが、本書ではIP バージョン4 を指示する場合は「IPv4」、IP バージョン6 を指示する場合は「IPv6」と表記します。IP と表記する場合はIP バージョン4・IP バージョン6 の両方を指示します。IPv4はRFC791、IPv6はRFC2460によって定義されます。
- IP アドレス
IPv4 アドレスまたはIPv6 アドレスを総称して指し示す場合、本資料では「IP アドレス」と記述します。
- IPv4 アドレス
IP通信のために、通信の送信元と送信先を示すものです。アドレスは32 ビットで構成され、IP 通信を行う機器に割り当てられている必要があります。
- IPv6 アドレス
IP通信のために、通信の送信元と送信先を示すものです。アドレスは128 ビットで構成され、
IP通信を行う機器に割り当てられている必要があります。
- ONU (Optical Network Unit)
Bフレッツやフレッツ光ネクスト等のFTTH回線をご利用の場合にお客さま宅内に設置する回線線終端装置です。
- PPPoE (Point-to-point protocol over Ethernet)
イーサネット上でPPPをカプセル化する通信プロトコルです。
RFC 2516によって定義されます。
- IPoE(IP over Ethernet)
企業内のLANなどと同じ通信規格で、直接インターネットに接続する方式です。
- ISP(Internet Service Provider)
インターネット回線を使用するために、回線業者と契約を結び付ける存在です。 ISPを経由しなければ、光回線などの設備が整っていたとしても、インターネットを利用することはできません。
- SLA (Service Level Agreement)
SLA(サービス水準合意)は通信サービスやコンピュータ・アプリケーション・サービスなどに
おいて、サービスの提供者とその利用者との間に結ばれるサービス水準に関する合意です。
- Transix
NTT東日本・NTT西日本が提供するフレッツ 光ネクスト、フレッツ 光ライトのインターネット(IPv6 IPoE)接続機能を活用し、ISP事業者などに高品質な
IPv6インターネット接続を提供するサービスです。
なお、Transixは、インターネットマルチフィード株式会社の登録商標です。
- RA (Router Advertisement)
IPv6アドレスの自動設定を行う機能の一部分で、 RFC4862で標準化されています。
IPアドレスの自動設定を行う手段としては、 DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)を利用する方法がありますが、 DHCPサーバを別途用意し、どのノードにどのアドレスを割り当てているか、 状態を管理する必要があります(ステートフル)。 それに対しIPv6のRAを用いた自動設定では、情報を管理せず(ステートレス)に、 ルータとノードのみでアドレスを設定することが可能です。
- RFC (Request For Comments)
TCP/IP に関連するプロトコルや、オペレーションの手順などを定めた標準勧告文書です。
IETF が管理、発行しています。
- サブネットマスク(Subnet Mask)
IPアドレスを分割して、どこがネットワークアドレス部分で、どこが端末を表すホストアドレス部分かを識別するために使う数値。 IPv4の場合は32ビット、IPv6の場合は128ビットの数値になる。 10進数又は16進数で表記する。
- セッション
一連の通信を示し、接続を確立してから切断するまでを一つのセッションとします。
- デフォルトゲートウェイ
LANなどのネットワークから外部のネットワークに接続する際、通信の出入り口となるもので、ルータなどのネットワーク機器のIPアドレスなどがその役割を果たします。
- ドメイン
ネットワークにおける個々のコンピュータを識別して、接続先を指定するために使用する名称です。
- フレッツ(FLET'S)
NTTが提供する光回線インターネットの商品名です。
なお、フレッツは、 東日本電信電話株式会社および西日本電信電話株式会社の登録商標です。
- プロトコル(Protocol)
コンピューター同士の通信をする際の手順や規格のことを指します。
情報を送り出す端末の選定、データの形式、パケットの構成、エラーの対処などを取り決めた通信の約束事です。
- プレフィックス(Prefix)
IPv6アドレスの中でネットワークアドレスを示す前のほうの部分を指します。
- ベストエフォート
通信ネットワーク内においてユーザの利用帯域を固定的に確保し,品質を保証するのでは
なく,利用帯域を確保しないが,エンド・エンドにおいて再送手順により,ある程度の品質を
リカバリさせる通信形態です。
- 端末機器
お客様のIP通信を行う機器を指します。